耳をすませばで物語を導く役割を持つ、男爵姿の猫人形『バロン』。
劇中、地球屋の店主の西さんがバロンの本名を教えてくれるのですが、聞き取れますか?笑
- 耳をすませばのバロンの本名はなに?
- 耳をすませばのバロンの目の宝石はなに?
- 耳をすませばのバロンの恋人はルイーゼなの?
このような疑問について、調査しました!
▼耳をすませばの猫の名前は?猫の恩返しとのつながりにも注目!はこちら
耳をすませばのバロンの本名は?
耳をすませばのバロンの本名は、フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵です。
雫が地球屋を初めて訪ねた際に、店主のおじいさん(西さん)が教えてくれました。
”フォン”というミドルネームは、ドイツ語圏の貴族の姓の前に冠する称号として使われています。
また、姓の”ジッキンゲン”もドイツ語圏の姓で、中世のドイツ帝国には『フランツ・フォン・ジッキンゲン』という騎士がいました。
バロンの名前の元ネタの人物かもしれませんね。
このように、バロンの本名は、西さんがバロンを見つけたドイツにちなんだ名前をつけられています。
通称はバロン。
これは、爵位の一つ”男爵(baron)”の英語読みから来ています。
耳をすませばのバロンの目の宝石は?ルイーゼの目の宝石は?
バロンの幻想的に輝く瞳は、どんな宝石が使われているのでしょうか?
地球屋の店主である西さんいわく、雲母片岩(うんもへんがん)や緑柱石(りょくちゅうせき)から作られているそう。
緑柱石はさまざまな宝石の原石で、濃い緑色ならエメラルド・淡い青色ならアクアマリンになります。
バロンの輝く瞳は、エメラルドのようですね。
現在のエメラルドの産地は、アフリカや中央アジアが主流ですが、ヨーロッパでは唯一オーストリアで採掘できた時期がありました。
ドイツ生まれであろうバロンの瞳は、オーストリアで採掘された石を使っている可能性がありますね。
そして、後述するバロンの恋人ルイーゼの瞳は、淡い水色のような描写でした。
二人の瞳は、同じ石から採れた宝石で、それぞれエメラルド・アクアマリンなのかもしれません。
また、エンゲルスツィマー(訳:天使の部屋)といって、布張りの際に職人が偶然つけた傷があります。
その傷が太陽光を浴びると乱反射し、特徴的な輝きをみせます。
これが、バロンの幻想的な瞳の秘密なのです。
耳をすませばのバロンの恋人はルイーゼ?二人のエピソード
耳をすませばのバロンには、恋人の人形がいます。
月島雫の書いた小説の中では、ルイーゼという名前になっています。
バロンとルイーゼには、月島雫が書いた小説の中での話と、バロンの持ち主である西さんの話、この二つのエピソードがあります。
月島雫が書いた小説の中でのバロンとルイーゼ
月島雫がバロンをモデルに書いた小説の中で、二人は許嫁となっています。
私と許嫁のルイーゼは、遠い異国の町に生まれた。
その町にはまだ魔法が生きていて、魔法使いの血を引く職人たちが、工房を連ねていたものだった。
私達を作ったのは、見習いの貧しい人形作りだった。
しかし、ルイーゼと私は幸せだった。
彼が人を愛する思いを込めてくれたから。
ところが……
耳をすませばよりバロンのセリフを引用
二人の関係は、
- 魔法使いの血を引く、見習いの貧しい人形作りが二人を作った
- バロンとルイーゼは、互いを許嫁として作られた
- 人を愛する思いを込められた二人は、貧しい人形作りの元でも幸せに暮らしていた
- ところが、争い事によって二人は生き別れてしまった
ということですね。
魔法使いの血を引く人形師に作られ、人を愛する心を持つ人形。
そんな許嫁である二人が引き裂かれるというのは、とても悲しい出来事だったのではないでしょうか。
別れてしまった詳しい原因は告げられませんでしたが、劇中の描写では戦闘機が近づき、争いを想起させる描写がありました。
雫が夕日に輝くバロンの瞳を見た日に、
不思議ね、あなたのことずーっとせんから知っていたような気がするの。
時々、会いたくてたまらなくなるわ。
今日はなんだか、とても悲しそう。
耳をすませば 月島雫のセリフより
という感想を漏らしています。
この時の心情から、二人のエピソードが浮かんだのかもしれませんね。
バロンの持ち主である西さんが語る、バロンとルイーゼのエピソード
バロンの持ち主である西さんからは、バロンの恋人である貴婦人姿の猫人形の名前は明かされていません。
西さんのエピソードは以下の通りです。
- 西さんがドイツ留学中に、町のカフェでバロンを見つけた。
- メランコリックな表情に惹かれ、店主に譲ってほしいと申し出るも、断られる。
- 店員いわく『バロンには恋人がいて修理のために職人の元へ戻している、二人を引き離すことはできない』とのこと。
- 西さんは帰国が迫っており、諦めようとしていた。
- しかし、一緒にいた女性が『恋人の人形が戻ったら引き取る。二つの人形をきっと一緒にする。』と店員に申し出てくれた。
- 店員も折れ、西さんはバロンだけを連れてドイツを離れた。
- 一緒にいた女性には『必ず迎えに来る。それまで恋人の人形を預かっていてほしい。』と約束する。
- その後、戦争が始まり二人と二つの人形は再会が叶わなかった。
西さんのエピソードを知らなかった雫ですが、書き上げた物語の二人は境遇がとても似ていますね。
西さんも雫も驚いていました。
雫はバロンから小説の発想を得ていたので、バロンに宿る思い出を汲み取ったのかもしれませんね。
再会の叶わなかった二人ですが、小説を書き上げた雫が来る直前に、西さんは居眠りのなか夢を見ます。
洋風な姿の女性が店を訪れる夢でした。
その際の西さんのセリフに
ルイーゼ、来てくれたのか。
私は、すっかり年をとってしまったよ。
耳をすませばより引用
というものがありました。
”ルイーゼ”という名前は、雫の物語ではバロンの許嫁の猫の名前ですが、西さんにとっては『カフェに一緒にいた、猫の人形を預かっている女性』の名前なのでしょう。
雫の小説のなかのバロン・ルイーゼと共鳴し、ルイーゼという人物は西さんにとって大事な人だったということがうかがえますね。
まとめ:耳をすませばのバロンの本名は?目の宝石や恋人ルイーゼに注目!
この記事では、耳をすませばのバロンの本名や目の宝石の秘密、恋人のルイーゼに注目し、まとめました。
猫の人形バロンは、雫の物語と西さんの思い出を交錯させるキーパーソンです。
きれいな瞳をぜひ覗いてみたいですね♪
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